口内炎、舌炎は小さい子供からご高齢の方まで誰でもなることがある病気の1つです。
今回は口内炎、舌炎の治療によく処方されるケナログ軟膏について説明します。
ケナログ軟膏の効能・効果
まずは効能・効果について確認します。
慢性剥離性歯肉炎,びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎及び舌炎
次に用法・用量です。
適量を1日1~数回患部に塗布する。
なお,症状により適宜増減する。
ケナログ軟膏は舌に塗ることもあるので味はないです。
塗った後すぐとれてしまわないように粘性があります。
粘性があるからといって入れ歯の接着などには使わないでください。
ケナログ軟膏の成分
ケナログ軟膏の成分はトリアムシノロンアセトニドというステロイドです。
ステロイドは炎症を抑える効果があるので蕁麻疹や湿疹など外用で使われることが多いです。
もしからするとステロイドと聞いて拒否反応を示す方もいらっしゃいますがトリアムシノロンアセトニドは口腔内に使用できる
口内炎、舌炎を治療する短期間ならほとんど問題ありません。
ケナログ軟膏の塗り方
手、口の中を清潔にする
ケナログ軟膏を塗る前に手を洗いましょう。塗りにくい場所ならば綿棒を用意したほうがいいですね。口の中も水ですすいできれいにしておきましょう。
患部の水分をとる
ティッシュやガーゼで軽く押さえるようにして患部の周りの水分をとりましょう。ただし水分をとりすぎるとケナログ軟膏が付きにくくなるので適度で大丈夫です。
ケナログ軟膏を患部に塗る
指先の水分を拭き取り患部をおおえるくらいの量のケナログ軟膏を指先にとります。そして鏡を見て患部の周りからおおうように塗って下さい。
塗った後、舌で触ったり飲食をするとケナログ軟膏がとれてしまうので塗る時間は食後や寝る前がおすすめです。
ケナログ軟膏は市販されている?
ケナログ軟膏は病院で処方してもらわずに市販で購入することもできます。
名前はケナログA口腔用軟膏です。
有効成分のトリアムシノロンアセトニドの量、添加物は処方薬も市販薬もどちらでも同じです。
ケナログ軟膏の副作用
ケナログ軟膏には目立った副作用はありません。なので適切に使用していれば問題ありませんが長期間使用するのはお勧めしません。
もし5日間使用しても症状の改善がみられない場合は治療方法が間違っている可能性があります。一度病院を受診するようにしましょう。
また炎症の原因が感染性の場合は症状が悪化することがあります。
1~2日間使用して症状の悪化した場合は病院を受診するようにしましょう。
口内炎、舌炎は が原因でできてしまうことがあります。口内炎、舌炎ができやすい人は一度生活習慣を見直してみるといいですね。
歯科医です。テラコートリル軟膏とケナログを1:2の割合で混ぜると劇的に効く特効薬が出来ます。ケナログ単味より約3分の1の早さで治ります。
テラコートリル軟膏は薬機法改正後店頭販売用には感染性口内炎の適応が外れましたが、医療用では今も適応があります、つまり口内炎に塗るということは飲み込むことなのでより慎重を期して医師の診断のもとに使用する事を前提とするという事です。
しかし当然のことながら医療用も店頭用も中身は同じです。
詳しくはファミリー歯科口内炎の治し方ブログをご覧ください。
長尾さん。
コメントしていただきありがとうございます。
恥ずかしながらテラコートリル軟膏とケナログを混合する処方は初めて知りました。
効きが単剤よりよくなるのですね。
勉強になりました。
ありがとうございます。