今まで普通薬として分類されていたデパス(エチゾラム)、アモバン(ゾピクロン)がついに向精神薬に指定されることが決定しました。

今回はデパス、アモバンがいつから向精神薬に指定されるのか、また理由と処方日数(投与)制限についてまとめてみます。

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なぜデパス、アモバンは向精神薬ではなかった?

なぜ今までデパスとアモバンが向精神薬ではなかったのですか?

まず疑問に思うのはそこですよね。

そもそもなぜデパス、アモバンは今まで向精神薬に指定されていなかったのでしょうか?

デパスは頸椎症や腰痛症などの適応があり、整形外科領域でも処方されるから?と推測を立てましたが、アモバンはそのような適応はなくほとんどが不眠症で処方されています。

デパス、アモバンが向精神薬ではない明確な理由がわからなかったので、デパスとアモバンの発売経緯を調べてみました。

するとあるどうしようもない理由がわかりました。

デパスとアモバンが普通薬である理由

デパスやアモバンが日本で発売されたのは1980年代です。

その頃の日本は精神作用薬(ハルシオンやロヒプノールなど)の乱用が世界で問題になっていることを知っていましたが、法律の整備が遅れており精神薬を規制することができていませんでした。

そこでこれではいけない!と考えた当時の厚生省は、アメリカの法律を参考にしようと考えました。医療制度が進んでいたアメリカの法律を参考にする行為自体は特に問題はありません。

しかし規制する薬の内容を吟味することなく、そのまま法律をまねてしまったため問題が起きてしまいました。

というのも日本がまねしたアメリカの向精神薬を規制する法律はアメリカで販売している向精神薬しか対象にしていません。そのためアメリカで未発売で日本で発売していたデパスやアモバンなど本来規制されるべき薬が制度から逃れてしまったそうです。

ここできちんと精査できていれば、デパスやアモバンは向精神薬に分類されていたでしょう。

デパスとアモバンが向精神薬に指定される理由

ここまでデパスとアモバンが向精神薬に指定されていない理由を確認したところで、今回向精神薬に指定された理由を確認しましょう。

厚生労働省の発表によるとデパスとアモバンを向精神薬に指定する理由として向精神薬と同様に濫用のおそれ・有害作用が認められると発表しています。

向精神薬に指定されていないと処方日数(投与)制限がないので医者としてはどうしても処方しやすくなります。デパスとアモバンを販売しているメーカーも他の安定剤、睡眠薬にはない1つのメリットとして紹介してますからね。

薬局としても保管や処方日数(投与)制限をうけない普通薬のデパスとアモバンは扱いやすいと感じます。

しかしデパスとアモバンの乱用が問題になることは薬効を考えればある程度予測できることであったので、やはり発売当時に向精神薬に規制すべきでしたね。

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デパス、アモバンの向精神薬指定はいつから?

デパスとアモバンはいつから向精神薬に指定されるのですか?

それでは実際いつからデパスとアモバンが向精神薬に指定されるのか確認してみましょう。

デパスとアモバンが向精神薬になる日はまだ決定していませんが、10月頃向精神薬に指定されると思われます。

向精神薬の指定にあたってデパスとアモバンが第一種~三種のいずれかに分類されますが、これもまだ情報がありません。恐らくは第三種の向精神薬に指定されると思いますがこちらも確定次第情報を更新していきたいと思います。

デパスとアモバンの向精神薬指定の日が決まったら、保管場所をきちんと向精神薬の引き出しに移動させないといけませんね。

追加情報!!
デパス、アモバンの向精神薬指定される日が10月14日と決定しました!
分類はデパスとアモバンともに第三種向精神薬に分類されます。

デパスとアモバンの処方日数(投与)制限

今まで長期処方が可能であったデパスとアモバンが向精神薬に指定されることで、これからは処方日数(投与)制限がかかることとなります。

こちらも処方日数(投与)制限がいつになるかはまだ決定していません。

私の予想では処方日数(投与)制限は1番長い90日になるのではないかと思います。

現在デパスとアモバンは安定した方だと長期で処方されることもあるので、もし処方日数(投与)制限が30日と規制されたら少し戸惑う患者さんもいるかもれないですね。

向精神薬指定の日が決まったら医師が今まで通りデパスとアモバンを長期で処方してくる場合があるので薬剤師は気を付けてないといけません。

また今までデパスとアモバンが長期に処方されていた患者さんに対しても長期に処方できなくなったことをきちんと説明しなければいけませんので、無駄な不安を患者さんに与えないように私も気を付けたいと思います。

デパスとアモバンの処方日数(投与)制限については情報が入り次第、更新していきたいと思います!

追加情報①!!
デパス(エチゾラム)、アモバン(ゾピクロン)の処方日数(投与)制限が決定しました!
処方日数(投与)制限はデパス(エチゾラム)、アモバン(ゾピクロン)はともに30日です。

今まで30日の上限を超えてデパスとアモバンを処方されていた患者さんには制限がかかってしまうことになるので、きちんと説明することが大切ですね。

追加情報②!!
デパス(エチゾラム)、アモバン(ゾピクロン)が向精神薬に指定されるのは10月14日からですが、投与期間の上限が30日になるのは11月1日からです。

デパス・アモバンの向精神薬指定および日数制限に関する官報

向精神薬

療担規則並びに薬担規則の第十第二号「投与日数制限について」

向精神薬
※画像をクリックすると拡大して見ることができます

つまり10月31日まではデパス(エチゾラム)・アモバン(ゾピクロン)は向精神薬に指定されているものの、投与制限はされず今までどおり処方制限なく処方することができます。

ルネスタやベルソムラも向精神薬に?

デパスとアモバンが向精神薬に指定されることで懸念されることが、他の精神作用薬も向精神薬に指定されるのではないかというこです。

他に向精神薬に指定されそうな薬としてルネスタやベルソムラ、リスミーなどがあります。
ルネスタにおいてはアモバンの改良版なのでこの中では1番向精神薬に指定されやすそうかなと思います。

ルネスタやベルソムラ、リスミーなどが今後向精神薬に指定されることがありましたらこちらでも取り上げていきたいと思います。

デパス、アモバンの向精神薬指定まとめ

今回はデパス、アモバンがいつから向精神薬指定されるのか、その理由と処方日数(投与)制限についてまとめてみました。

デパスとアモバンが向精神薬に指定されることで、少なからず今後の医師の処方の仕方が変わっていくると思います。私としてもデパスとアモバンが向精神薬であることを忘れないで調剤していきたいと思います。

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