今日は片頭痛治療薬のイミグラン錠について説明します。
イミグラン錠には他の剤形に点鼻薬、皮下注もあるのでこの使い方についても説明します。
イミグランの効能・効果
【効能・効果】
片頭痛
片頭痛とは
- 片頭痛は慢性頭痛の1つ。他に緊張型頭痛、群発性頭痛がある
- 脳の血管が収縮し、急激に広がった時に血管の周りの神経が刺激され痛みを感じる
- 片頭痛の原因は不明だがなりやすい体質の人がいる
- 体調不良、ストレス、食べ物がきっかけで起こるといわれている
- 片頭痛の症状としてはズキンズキンと脈を打つような激しい痛み
- 頭痛の場所は片側、両側など人によってさまざま
- 人によっては吐き気もあり、体を動かすと痛みが強くなる
- 月に数回発作的におこり、一度おこると数日頭痛が続いてしまうこともある
- 女性ホルモンが血管の収縮に影響するため女性に多い
イミグラン錠の用法・用量
【用法・用量】
成人にはスマトリプタンとして1回50mgを片頭痛の。頭痛発現時に経口投与する。
なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あけること。
また、50mgの経口投与で効果が不十分であった場合には次回片頭痛発現時から100mgを経口投与することができる。ただし、1日の総投与量を200mg以内とする。
イミグラン錠は飲み方をきちんと守らないと効果が得られません。
次の注意点は覚えておきましょう。
イミグラン錠は予防的に服用しない
イミグラン錠は片頭痛を予防する効果はありません。片頭痛の発作時に服用しましょう。
服用するタイミングは頭痛がでてその症状が片頭痛と確信できた時に服用するのがベストです。
片頭痛と確信するのは難しいので自分の頭痛の症状パターンを理解して服用のタイミングを見つける必要があります。
イミグラン錠を乱用しない
市販の頭痛薬でも注意することですが薬を乱用することは危険です。
飲む回数が増えていくと脳が痛みに敏感になり、頭痛が起きる回数も増え、薬も効きにくくなってしまいます。
頭痛が1ヵ月で15日以上起きていたり、イミグラン錠を3ヶ月以上定期的に服用している場合などは一度担当医に相談しましょう。
イミグラン点鼻薬の使い方
イミグランの他の剤形には点鼻薬もあります。
ここでは点鼻薬の使い方について確認してみましょう。
ここでイミグラン点鼻薬を使う時の注意点を確認してみましょう。
イミグラン点鼻薬は1容器に1回分
イミグラン点鼻薬には1容器に1回分だけ入っています。
空噴霧など使用前に噴霧のテストをしないようにして下さい。
イミグラン点鼻薬は苦みを感じることがある
イミグラン点鼻薬を噴霧した後、成分が鼻から口に降りてきて
水を飲むことで苦みは軽減されるので気になる方は噴霧後に水を飲みましょう。
イミグランキット皮下注の使い方
次に自分で注射できるイミグランキット皮下注の使い方について確認します。
イミグランキット皮下注は片頭痛以外にも同じ慢性頭痛に分類される群発性頭痛にも効果があります。
2週間~2ヶ月間、毎日明け方ぐらいに片目の奥がえぐられるような激しい痛みが起こる。日中は症状がでないことが多い。
一定の時期に症状が集中することが多いが原因はわかっていない。
痛みが起こる機序は片頭痛と同じで脳の血管が広がることで起こるといわれている。
20代~30代の男性に多いのも特徴。
それではイミグランキット皮下注の使い方を動画で確認しましょう
それではイミグランキット皮下注を使う時に注意点を確認してみましょう。
イミグランキット皮下注を打つ場所
イミグランキット皮下注を打つ場所は太ももの外側や上腕の外側です。担当医と相談して打つ場所を決めましょう。
イミグランキット皮下注は強く押し当てる
イミグランキット皮下注を垂直に強く押し当てないとうまく注射できません。
初めての場合は不安があるとは思いますがきちんと強く押し当てるようにしましょう。
イミグランキット皮下注は注入ボタンを押して5秒間待つ
注入ボタンからすぐに手を離してしまうと薬液が漏れ、十分に注射されない恐れがあります。
ゆっくり5秒間数えて待つようにしましょう。
イミグラン錠の副作用
イミグラン錠の副作用で報告されているのは
体の異変に気が付いたら一度担当医に相談しましょう。
またイミグラン錠は心筋梗塞などの心疾患や脳血管障害を患ったことがあると服用できないことがあります。今までの既往歴はきちんと担当医に伝えましょう。