今年もインフルエンザが流行してくる時期になってきましたね。
自分ではきちんと予防していたと思っていても、感染してしまうのがインフルエンザです。
感染してすぐに治ればいいですが、一度かかってしまうと学校はもちろん、職場にも出社することはできません。
インフルエンザに感染しないためには日頃の予防が大切です。
今回はわかっているつもりでも意外にできていない、正しいインフルエンザの予防方法についてまとめてみました。
予防接種は打っておこう
インフルエンザを予防するために予防接種を打っておくことは肝心です。
ただインフルエンザの予防接種って本当に効果があるの?と疑問に思われる方も多いと思います。
インフルエンザの予防接種の効果については、別記事にまとめましたのでぜひご覧ください。
予防対策は毎日やらなければ意味がない!
インフルエンザの予防は、日頃からやっておかなければ意味がありません。
またきちんとできていると思っても、実際は正しくできていないことがあります。
ここではインフルエンザを予防するためのポイントをまとめましたので、1つ1つ確認してみましょう。
人混みは避ける
インフルエンザは、感染者の咳やくしゃみによってでる飛沫や鼻水などに含まれたウイルスが体内に入り込むことによって感染します。(飛沫感染)
この飛沫は咳やくしゃみによって約1~2m飛んでいきます。
なのでインフルエンザが流行している時は、感染者に会うリスクを下げるため人混みの多いところは避けるようにしましょう。
マスクをしただけでは完全にインフルエンザを予防することはできませんが、ある程度飛沫感染を防ぐことができます。
最近では色々な種類のマスクが販売されていますが、大きく分けると花粉症用と風邪用があります。
これはフィルターに違いがあり、
- 花粉症用は約20〜30ミクロン
- 風邪用は5ミクロン以下
(ミクロンは1ミリメートルの1000分の1)
の粒子を防ぐように作られています。
インフルエンザ自体の大きさは0.1ミクロンととても小さいですが、咳やくしゃみによる飛沫の状態では水分に覆われ5ミクロン程度になっています。
そのためインフルエンザの予防には、風邪用のマスクを選ぶようにしましょう。
またマスクの大きさもきちんと選ぶことが大切です。
自分の顔にあっていないと鼻の部分や頬のあたりに隙間ができ、ウイルスが入ってきやすくなってしまいます。
おすすめのマスクはこちらです。
このマスクはフィルターの透過試験である、BFE(細菌遮断率約3.0um)、VFE(生体ウイルス遮断約0.1~5.0um)、PFE(ラテックス微粒子ろ過率0.1um)で99%カットを記録し、マスクの大きさも普通サイズと小さめサイズがあります。
そしてマスクの枚数も多いので毎日換えることができ、耳のゴム紐は幅広なので痛くなりにくいのもポイントです。
風邪用のマスクを買っても付け方が間違っていては意味がありません。
こちらの動画で正しい付け方を確認しておきましょう。
正しい手洗い仕方
インフルエンザの感染は先ほど説明したように主に感染している人の飛沫によって、ウイルスが体内に侵入します。
しかし実はウイルスを触ることでも感染してしまいます。
例えば感染した人が咳やくしゃみを手でおさえたり、鼻水を拭った後にドアノブやつり革などを触るとその場所にウイルスを含んだ飛沫が付着することがあります。
そうするとその場所に他の人が手で触れ、その手で自分の鼻や口に触れてしまうことで体内にウイルスが侵入してしまいます。
なのでこういったウイルスの侵入を防ぐためにも、手洗いは大切です。
手洗いは子供の頃からやっていたと思いますが、ただ手を水で流すだけで終わっていませんか?
正しい手洗いのをすることで予防効果が高まります。
こちらの動画を見て、手洗いの仕方を学びましょう。
ポイントは手のひらだけでなく
- 手の甲
- 指の間
- 手首
まできちんと洗うことです。
手洗いで使う石鹸はどれでも大丈夫ですが、ミューズ ノータッチ 泡ハンドソープは手でポンプを押す必要がないので、便利でしかも衛生的です。
また泡の色が変わることでしっかり手を洗えたか確認ができるので、子供も楽しんで手洗いをすることができますね。
そして手洗いの後に消毒をすると、よりインフルエンザによる感染リスクを防げます。
こちらの消毒液はジェルタイプなので手からこぼれにくく、子供でも使いやすいです。
しかもこの時期に流行りやすい、ノロウイルスやロタウイルスにも効果を発揮するのでおすすめです。
湿度も大切
インフルエンザが冬に流行りやすいのは、乾燥も1つの要因となっています。
というのもウイルスは乾燥に強く、逆にのどや気管支は乾燥によって防御機能が低下してしまうからです。
寒くなるとエアコンで部屋を暖める家庭があると思いますが、エアコンは水分を屋外に排出してしまうので特に注意です。
湿度を保てるように加湿器を置いたり、洗濯物を室内に干すなど乾燥対策を心掛けましょう。
薬によるインフルエンザの予防方法とは
インフルエンザを予防する薬といえば予防接種を思い浮かべると思いますが、実は飲む薬でもインフルエンザを予防するものがあります。
それがインフルエンザの治療で使われる
- タミフル
- リレンザ
- イナビル
です。
ただ予防でこれらの薬を使うときはいくつかの注意点があります。
薬の予防投与できる人は限定されている
まず全ての人がこれらの薬で予防できるわけではありません。
予防投与できる人は
原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である人でそして以下の項目に該当する人だけです。
- 高齢者(65歳以上)
- 慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
- 代謝性疾患患者(糖尿病等)
- 腎機能障害患者
つまり、もしインフルエンザにかかってしまうと重篤な症状になる危険性が高い人が対象になるということですね。
もし薬による予防投与をしてもらいたい方は、これらの条件に該当するのか医師に相談してみましょう。
保険が使えない
病院へ受診して治療を受けたり薬が処方されると、支払いは保険があるので多くても3割の負担で済みます。
しかしインフルエンザの予防投与の場合、保険が使えず全額負担になります。
なので
タミフルの予防投与の場合
大人でオセルタミビルとして 1 回75mgを 1 日 1 回、 7 ~10日服用するので
薬代は
タミフルの1カプセルの薬価×10日分
=272×10
=2720円
リレンザの予防投与の場合
大人でザナミビルとして 1回10mg(5mg ブリスターを 2 ブリスター)を1日1回、10日間服用するので
薬代は
リレンザの1ブリスターの薬価×10日分
=147.1×10
=1471円
イナビルの予防投与の場合
大人でラニナミビルオクタン酸エステルとして40mgを単回吸入投与する。または20mgを 1 日 1 回、 2 日間吸入するので
20mg1キットの薬価×2
=2139.9×2
=4279.8円
のお薬代がかかります。
これらはお薬代のみの料金です。
これに病院や薬局での診察料、調剤料などがかかってきますので、予防投与を受けたい人はお金には余裕を持って受診することをおすすめします。
まとめ
インフルエンザは流行りやすい時期や感染経路がすでにわかっているので、予防対策をすることで感染リスクを減らすことは可能です。
毎日行うことは大変かもしれませんが、感染を拡げないためにも日頃から予防対策を心掛けましょう。
参考文献
インフルエンザQ&Ahttps://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html